入出力

入力ファイル

抽出するターゲットファイルを指定します。右のアイコンをクリックすると、ファイル選択ダイアログが開きます。

複数ファイルを選択することも出来ます。

抽出作業自体は、ここの欄を設定するだけでも十分です。

CRC32

CRCとはファイルの破損・改竄をチェックするためのものです(現在は、改竄チェックにCRCを使用することは一般的にセキュリティ上推奨されていないはずですが)。入力ファイルを指定した状態で右のアイコンを押すと計算することが出来ます。

mp3などの抽出に必要な作業ではありませんので、計算する必要はありません。

INIファイルからタグ情報を読み込む際にファイルの同一性をチェックするためにつけた機能です。

出力ファイル

抽出されたmp3ファイルの保存先です。必ずフルパスで記述してください。相対パスだと予期せぬ場所に出力されることがあります。

%d は「抽出された順番」に変換されます。%*.*dの書式で桁数指定ができます(DelphiのFormat functionに倣った仕様です)。

例) %d → "1", "2", "3", ..., "9", "10", ... %2d → " 1", " 2", " 3", ..., " 9", "10", ... %2.2d → "01", "02", "03", ..., "09", "10", ... %3.2d → " 01", " 02", " 03", ..., " 09", " 10", ... (この辺の仕様はそのうち改変する可能性があります)

%*.*f は入力ファイルのファイル名に置換されます。入力ファイルに複数のファイルを選択したときなどにご使用下さい。

デフォルトでは、プログラム本体と同じ場所に "output" フォルダを作成して、抽出されたファイルを「0埋めの3桁の連番 + .mp3」という形式で保存していきます。

ちなみに、WavファイルとOggファイルの抽出では、出力ファイルの末尾三文字を削って、拡張子の修正を行っているという手抜き仕様です。

処理範囲

通常は、「入力ファイルの先頭から末尾までを処理」をご使用下さい。

「範囲指定」は、mp3データがファイル全体のどの位置に存在しているかあらかじめわかっていて、入力ファイルのサイズが大きくて処理に時間が掛かる場合にご使用下さい。

抽出の条件

mp3の抽出時のみに影響する設定項目です。

マニアックな設定なので、通常はいじる必要はありません。各設定項目を読んで意味が分からない場合は弄らない方が吉です。

タグ

mp3の抽出時のみに影響する設定項目です。

ID3TAGの情報を、INIファイルから読み込む

取り出されるmp3の、アーティスト名、曲名などがあらかじめ分かっている場合に使用する項目です。詳細はタグの設定で説明を行います。

ID3v2Tagをコピーする

抽出されるmp3ファイルがID3v2Tagを持っていた場合、タグ情報も含めて抽出を行います。

諸々の理由により、524kbyte以上の長さをもつID3v2Tagの抽出は行いません(そんなファイルは滅多にないでしょうが……)。

ID3v1Tagをコピーする

抽出されるmp3ファイルがID3v1Tagを持っていた場合、タグ情報も含めて抽出を行います。

ログウインドウ

MP3が抽出できたとき、ログウインドウに

[001($0F9915E6-$0FB28314)] mpeg2.0layer3 6379Frames 80kbps 22kHz

というように表示されます。$0F9915E6 と $0FB28314 は、それぞれファイルの先頭アドレスと終了アドレスです(0-origin。ID3タグを含まない、MP3のデータ部 のみのアドレス)。

また抽出作業中にエラーが起こった場合にも、エラーが起こった旨が表示されます。

OggとWavの抽出はログウインドウのポップアップメニューから実行出来ます。